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2023.02.18

大学入学共通テスト 私大受験生離れが進んでいる理由

HIGHESTのみなさん、こんにちは!
※2/12(日)「大学受験説明会」に参加してくれた方ありがとうございました!

1月14日、15日に実施された大学入学共通テスト(以下共通テスト)は、大学711大学が参加しています。今回、国立の82大学、公立の94大学はほぼ全参加でした。

一方、私立は535大学で、全私立大学(学部)602校のうち89%を占めます。
有名私大では慶應大学のようにポリシーとして非参加の方針の大学もありますが、まずほとんどの私大が、共通テストを利用しているといってよいでしょう。ただその利用方法は多様です。

多くの私大では、一般選抜の他に共通テストを利用した選抜方式を設けているケースですが、中には共通テストを利用する入試科目と大学独自の入試科目を併用するケースもあります(早稲田・上智・青山学院・立教等)。ただ、2025年度からの新課程入試(共通テストの教科・科目の再編などがある)を踏まえて、共通テストの教科数が多様化するため、来年度からは先行して変更する大学が増えるかもしれません。

今回、2023年の共通テストの志願状況を河合塾模試受験生の動向からみると、国公立大と併願しない私大専願の受験生に、この共通テスト方式を避ける傾向がでています。  前身のセンター試験は、高校までに学んだ基礎的知識の理解度を測ってきた出題内容でした。5教科にこだわらないアラカルト方式で、私大にもセンター試験利用入試が広がりました。ところが、共通テストは思考力や判断力が問われる問題が多く、数学でも文章やグラフなどを理解する力が必要な出題もあります。
記述式問題もある私大の一般選抜の出題傾向とは明らかに違います。この受験シーズンに、共通テスト対策と第1志望の有名私大の受験対策を両立させるのは難しい。有名私大は国公立大との併願受験生も多く、もともと募集人員が少ない共通テスト利用方式対策と出題傾向が違う本命の一般選抜対策を両立させるのは大変です。それなら試験前の駆け込み期に、第1志望校の一般選抜だけに全力を集中したほうが、タイパ(タイムパーフォマンス)がよいというわけです。これが私大専願受験生の共通テスト離れの主因です。

ただ、早稲田の政経学部のように、一般選抜で外国語と国語、数学、地歴公民、理科の大学共通テスト科目を利用しなければならない場合は専願と言えども共通テスト受験は避けられません。

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