ALL

2022.09.01

NEVER TOO LATE高校入試情報⑥ 受験校を決めるポイント(私立高校編)

いつもお世話になっています。NEVER TOO LATE進路相談室です。

先月に続いて、今月は「私立高校」の受験校選びについて紹介していきたいと思います。
千葉県の私立高校は前期(1/17~)と後期(2/15~)の2回に分けて行われていますが、ほとんどの私立高校が前期で多くの合格者を出しており、後期は若干名、または実施しない高校も多いです。
推薦にしても昔は第一志望の単願推薦のみでしたが、今は第2志望以下でも受験できる併願推薦が主流になっています。各高校が定めている推薦基準を満たしていないと出願できませんが、基準をクリアしていれば、ほぼ合格となるケースが多いようです。

まずは公立高校と私立高校の違いを確認しておきましょう。

私立高校が公立高校と決定的に違うのは「教育理念」です。これは各高校の特色の違いとも言えます。
グローバル教育に力を入れたり、宗教教育を取り入れたり、実学教育を行ったりするなど、個性的で特色ある教育を展開しています。
そして、進学指導や施設・設備面でも充実している私立高校は多く、高校見学に行かれると中3生はみんな「私立がいい」と口にします。※学費が高いので当然と言えば当然ですが……

公立高校はほとんど男女共学ですが、千葉県私立高校は女子校も多いです(男子校は県外にはありますが、千葉県にはないです)。女子校では「自立」「国際性」「理科教育」などに焦点を当てる高校が多く、行事や部活動に徹底してパワーを発揮できるのも男女別学の大きな特徴と言われています。

私立高校の大きなメリットとして「大学付属」も挙げられます。しかし、千葉県私立には本当の意味での「大学付属校」はありません。
そもそも「大学付属校」というのは70%以上の生徒が、その系列大学に進学することを指します。しかし、専修大松戸や芝浦工大柏といった高校も、系列大学への進学率は10%前後です。この2校に限らず他の私立高校も系列大学への進学は特に勧めておらず、他大学の進学を基本路線にしています。比較的系列大学への進学率が高い日大習志野ですら30%弱となっています。これはもはや「大学付属校」ではなく「進学校」です。ですから大学受験無しである程度の大学に進学したいと考えるならば、県外を探さなくてはいけません。
例えば、早稲田高等学院や慶應女子は95%以上が系列大学に進学していますし、中央大学や立教新座も80%以上が系列大学に進学しています。

以上、簡単に公立高校と私立高校の違いについて書かせていただきました。
では私立高校はどのように選んだらいいのか。

一番大切なのは最初に書いた「教育理念」と「教育方針」です。そのためにも高校説明会の参加は必須と考えます(第一志望の方は特にです)。高校説明会において、担当の先生が一番力を入れてお話しするのが、この「教育理念」と「教育方針」です。

市川高校は長らく「私立大学に強い高校」と言われてきました。ですが、近年「国立大学」への取り組みを開始し、具体的な方針を説明会で話されています。その結果、東京大学を始めとする国立大学の合格者数を顕著に伸ばしてきています。でも、この説明会の内容を知らず、私立大学志望の生徒が入学した場合、早い段階で違和感を抱くことになります。

麗澤高校は「進学校」ではありますが、「知徳一体」の教育を建学の精神とし、教員と生徒が共に道徳を学ぶことに力を入れています。
この「心の教育」は素晴らしい取り組みだと思いますが、好みが分かれます。つまり、この「教育理念」をきちんと理解し、賛同しているのか、ということです。

スーパーサイエンスハイスクールに認定されている芝浦工大柏、職業面談に力を入れている国府台女子、イギリス留学を導入している秀明八千代等、公立高校と違って、私立高校は高校ごとの特色が明確です。
ネット情報や噂だけを信じるのではなく、ぜひ説明会に足を運んでいただき、お子様の性格や希望に合った私立高校を見つけてほしいと願っています。※ご相談はいつでも承ります。

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。

SCROLL

MENU

ABOUT US
NEVER TOO LATE
NEVER TOO LATE GOLD
NEVER TOO LATE HIGHEST
OTHER