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2021.09.10

修身教授録 第2部 第30講義『試験について』

修身教授録第2部第30講
「試験について」

みなさん、こんにちは。
NEVER TOO LATE イオン千葉NT教室の瀬野です。

今日は『修身教授録』より第30講の「試験について」をお伝えします。
本講は恐らく多くの人にとって耳の痛い話しであり、それでもなお、子ども達に真剣に伝えていかなくてはいけない内容でないかと私は思っています。(まずは我々大人の深い理解から始めなくてはいけません。

「学校の成績は、その人の素質を確実に窺い得るものとは思わない。それよりむしろ、その人の素質と努力との相乗積を示すものと考える。」
 素質としてかなり優秀でありながら、試験を軽蔑しているために悪い成績をとる人が多いわけです。その人たちの言い分は「試験は人間の才能をそのまま示すものではない」です。
これは確かに試験の持つ一面ではあるのですが、この一面にこだわって、「試験がその人の努力と誠実さを示すもの」という、より大事な一面を看過してしまっています。
しかし、世の中に出てわかることですが、「社会というのは現実の結果として現れたところをもって、その人を見るもの」です。その人の素質にまで立ち入って、理解と同情を持ってくれるものではないです。

「砂鉄としての性質がいかに優秀だったとしても、それでもって敵を斬るわけにはいかない。」

つまり敵を斬るには、砂鉄を鍛えて刀とし、さらにはこれを研ぎ……という過程を経て、刀としての威力を発揮することになります。自分の素質をたのんで、全力を挙げて自分が現在当面している仕事に没頭できない人の比喩です。
人間誰でも必ず何かしらの素質があります。それを自覚出来ているのも自己肯定感を高めるのに必要不可欠です。しかし、現在直面している課題に全力を挙げて取り組むという行動がとれなければ、その素質が他者から認められることはない、というメッセージを受け取れます。子ども達が直面している課題は「試験」ですよね。

まとめ
 上記のことは大人になると深く納得できますが、中・高生の頃に理解できたかと問われると自信がありません。そんな負い目から子どもに伝えることを躊躇してしまう方も多いと思います。
ただ、すぐの理解ではなく数年後の理解になってしまうかもしれませんが、私たちの仕事はこれを子ども達に伝えなくてはいけない。綺麗ごとではない真理だからこそ。

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