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2021.06.05

修身教授録 第1部 第26講義『仕事の処理』

こんにちは。
イオン千葉NT教室の田中です。

森信三先生著『修身教授録』第1部第26講義より、「仕事の処理」についてまとめをお伝えします。
さて、どんなお話をしていただけるのか。
学ぶことはいつでもワクワクさせてくれますね。
下記まとめは、私の解釈も混じっていますのでその点ご留意ください。


1.仕事とは

人間の生活について考えてみると、仕事から仕事、1つの仕事が終わったら次の仕事と仕事の連続です。
(この文章だけでも、もう「仕事」の言葉が5回も登場(笑))

社会人であり、何らかの職業につかれている方は、この言葉を日々実感できると思います。
学生である方々も、学業が本分であり、「仕事」を「学業」と読み替えることによって本節の言葉が染み入ってくるでしょう。
眼前にある「すべきこと」という点でも、本質的に仕事と学業は立場によって同義と捉えることが可能だと思います。

森先生は「仕事の処理いかんによって、人間の偉さも決まる。」という趣旨のことを述べられています。
これはどういう意味でしょうか。

まず、「偉さ」という言葉に疑念を抱くかもしれません。
しかしながら、これは読み手(聞き手)に、大事なことは何かと問いかけているのだと受け取ることが可能です。
自分の人生に正面から向き合い為すべきことを為す(もちろんこれは人によって違いましょう)、社会における一存在としての影響力、本書でも一貫して語られている精神として「偉さ」を解釈することもその1つです。

そして、いづれにせよ、誰もが目の前に見えているものを処理していかなければならない。
その処理の仕方や接する姿勢について、森先生は知恵を与えてくださいます。
(宿題、テスト勉強、提出期限があるレポート、その他たくさん目の前に見えているはずです…)

座禅・読書のような自身を磨くことや維持していくことはとても大事です。
それと同時に、仕事として意識するものの処理も同様に大切なこととなります。
つまるところ、そうすることが、日常生活の充実、深みにつながっていくものとなります。

どれを取ってどれを捨て、何を先にしてどれを後にすべきか。
そのような仕事の処理は、修養上の一つの大事な点。

自分のなすべき仕事を少しの隙間もおかずに、着々と処理すること
「流水のよどみなく流れるように次々と処理していく」
ことがポイントです。


2.仕事の処理

そのためのヒントとなりえる項目を箇条書きでまとめました。

Ⅰ 仕事の処理を修養の第一義だと自覚
・仕事は雑務ではない
・雑務と思うがゆえの雑務(本当は雑務などない)

Ⅱ 本末軽重を考えて順序次第を立てる
・軽いものは捨て去る場合も(断乎として捨てること)
・それが私欲切断につながる

Ⅲ 前後の順序を決める
・明弁の知(物事の道理にしたがう)

Ⅳ とにかく手をつける
・ヒルティ著「幸福論」から学べることは多い
***以下「幸福論」まとめ
①規則正しい生活(残業や休日労働などダラダラとしない)
②とにかく手を付けてみる(気分はあとから乗ってくる)
③断片的な時間を活用(まとまった時間は取れないと考えるべき)
④複数の仕事を同時に進める(とにかく手を付けられるように)
⑤手早く仕事をする(100点を目指さず7割程度で)
⑥無駄な時間の削減(建前の時間は不要)

その中でも特に、「とにかく手をつける」ことに力点がおかれていました。

ちなみに、最近の記事で読んだのですが、脳科学的にも「やる気」というものは何もないところからは出てこないものだそうです。
やる気は出そうとするものではなく、やり始めたら出てくるものだということです。

よって、「やる気スイッチ」を探したところで見つかるものではありません。
とにかく手をつけたらスイッチは入っているものだそうです。
(キャッチコピーとしては秀逸ですね(笑))
スイッチを探している時間があるなら、まずは手をつけましょう!


3.姿勢とまとめ

どこまでも仕事を次々と処理していって、絶対に溜めぬところに、自己鍛錬としての修養の目標があります。
そしてそのことが、そのまま生活の質につながってきます。

最後に、森先生は姿勢について述べられていました。

一心を集中して、散兵方式ではなく中央突破

いわば寡兵をもって大敵に向かうこと

 

さて、私も集中してブログを書き上げました!
拙い点もあるかと思いますが、100点を目指さず7割程度ということでお許しください(笑)

お読みいただき、ありがとうございました!!

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