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2022.09.24

理科選択科目の特徴を知ろう①~物理・物理基礎~

HIGHESTのみなさん、こんにちは!

大学受験で理科を受験する場合、どの科目で受ければ良いか迷う人は多くいます。たいていの人は、学校の勉強で少しかじったくらいなので、どの科目が自分に合っているのか判断できません。
実際、自分の苦手科目を選ぶ人はあまりいませんが、自分に合う科目を選べずに途中で科目を変えるケースはよくあります。科目の特徴を知らずに自分の力を生かせない科目を選んでしまうと、その分だけ余計に努力しないといけないので、結果として受験で不利になってしまうのです。

そこで、4週にわたって「理科選択科目」の特徴を紹介していきます。私自身文系ということもあり、今まで理科について紹介することが出来なかったのですが、理系の先生の協力を得てまとめてみました。今週は「物理・物理基礎」です。

特徴① 本質さえ理解すれば高得点が狙える科目

理科科目の中で、勉強時間をかけずに高得点が狙える可能性のある唯一の科目が物理です。
その理由は、物理には他の理科科目のように膨大な量の暗記をもとにした知識問題が少ないからです。その代わり、公式などを使って論理的に答えを導いていく問題ばかりになっています。
ただ、公式を使って論理的に答えを出すとは言っても、一つの問題に対して使う公式や知識の数は一つだけという問題ばかりです。そのため、公式などの知識を使いこなす力さえつけば、たとえ勉強時間が少なくても物理で高得点をマークすることができます。

たとえば、2017年度のセンター試験の物理では、一つの問題に対して一つの知識や公式で解ける問題が26問中17問もあります。また、どんなに知識や公式を使ったとしても、3つ以上の公式や知識を使うような問題は出題されていません。
このように、物理は、要領さえつかんでしまえば一気に高得点を狙える科目なので、効率良く勉強すれば、他の理科科目よりも点数を簡単に稼ぐことができます。

特徴② 数学が得意なら物理も必ず得意になれるとは限らない

数学ができれば物理もできるといった声をよく耳にしますが、それは半分正解で半分間違いです。たしかに、物理の問題は、数学と同じように問題文から数式を作って答えを出すのが基本になります。そのため、数学が得意な人であれば、物理でも高得点を上げる可能性は高いです。
ただし、いくら数学と物理の問題の解き方が同じであっても、数学ができれば物理もできるという訳ではありません。物理と数学は問題の解き方は同じでも、問題の難しさのポイントが物理と数学で少し違うからです。
数学の場合は、問題文にそのまま数式が載っていることが多く、その数式を解いていくプロセスに難しさがあります。
一方で、物理の場合は、問題文を読んで数式を自分で立てなければいけません。実は、物理の難しさは、この立式ができるかにどうかにあります。逆に言えば、立式さえできてしまえば、数式自体は中学生でも解けるような数式なので、簡単に計算することができます。

数学の範囲で似ているものとしては、問題文を読んで自分で方程式を立てるような文章題が物理の問題に近いです。
このように、数学ができれば物理もできるという訳ではなく、問題のポイントが若干ずれています。そのため、数学ができるからといって安易に物理を選択するのは避けなければいけません。

特徴③ 得点は伸びやすいが安定しない

特徴①で説明したように、物理は理科科目のなかでも一番時間をかけずに勉強できる可能性のある科目です。しかし、物理はそういった魅力がある半面、得点が安定しにくいという面もあります。
物理の問題は、大問の中で流れのある問題がほとんどです。つまり、解いた問題の答えを、次の問題の答えを出すときに使うことがよくあります。そのため、最初の問題が分からなかったり、ミスをしてしまったりすると、次の問題も間違えて、その大問を丸ごと落としてしまうケースがよくあるのです。実際、ある先生が受験生だったとき、物理を受験科目で使ったのですが、簡単に点数が伸びた一方で、本番では点数を伸ばせなかった苦い記憶があるそうです。
その先生は高3の4月から物理の勉強を本格的に始めたのですが、6月頃には偏差値を45→60まで一気に上げることができました。当時の先生は、自分は天才なんじゃないかと本気で思いこんでいたそうです(笑)。

その流れでセンター試験では満点を狙うつもりでしたが、本番では分からない問題が出てきて雪崩式に点数を落としてしまったのです。結果として、物理では目標点を大きく下回る点数をとってしまい、物理で点数を稼ぐはずが、逆に足を引っ張る形になってしまいました。
その後の試験でも、満点をとったときもあれば、正答率が3割にも満たないようなときもあり、そのときの入試の難易度に点数が大きく左右されてしまったそうです。
このように、物理は点数を伸ばしやすい科目である一方で、問題が一つの流れになっているケースが多く、一気に点数を落としてしまう可能性をはらんでいます。

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